末成由美×未知やすえがディナーショーを開催
吉本新喜劇二大女優にその“企み”を聞いた!
「ごめんやして、おくれやして、ごめんやっしゃ~」のギャグでおなじみの末成由美と「ドタマかち割って脳みそチューチューしたろか……怖かったぁ~」という豹変ギャグでこれまたおなじみの未知やすえの、吉本新喜劇二大女優の顔合わせでディナーショーが開催されることになった。
普段の吉本新喜劇ではできないことをふたりで表現したかったということから企画され、すでに本気モードマックス。ということで、ディナーショーへの意気込みを聞いた。
--今回、おふたりでディナーショーをやることになったいきさつを教えていただけますか。
末成由美(以下、由美):やすえちゃんが、今年生誕50年記念のイベントをなんばグランド花月で行なったんよね。そこに出演させていただいたんですけど、その時に、“そう言えば私、還暦の時以来イベントやってなかったわぁ”と…。そう思い出したら、なんか急にやりたくなって、芝居にしようか、それともレビューショーみたいなんしよかとか考えてるうちに、私ずっと体操をやってるんですけど、それを活かした講演をやりたいなぁって、やすえちゃんに相談したんです。
未知やすえ(以下、やすえ):由美さんに誘われて、一緒の体操教室に長らく通っていたので、ちょうど私も老人ホームとか、女性が集まる場所とかで体操とトークみたいな講演をね、やりましょうかとスタッフに相談してたんですけど、なかなか機会がなくて時間だけが過ぎてた時に由美さんからお話があって。
由美:そう、待っててもしゃあなくて、いてもたってもおられんようになってね。私にしたらやりたい気持ちに火がついてしもてるから、“そうや!ディナーショーがいいんじゃないか”と。それもやすえちゃんと一緒にやってみるというのは今までなかったので、“一緒にやってみいひん?”て声かけたら、やすえちゃんもオッケーしてくれまして、それでやることになりました。
やすえ:由美さんからお話しをいただいた時は、びっくりしましたよ~。自分の人生の中でディナーショーを観に行くことはあっても、やるってことは考えてもみませんでしたから。ただ、私は後先考えず、ついやりますって言ってしまう性格なんで、今回もつい“やらせていただきます!”と言うてしまいました。今は覚えることがいっぱいでどうしようって心境なんですが(笑)。
--内容を想像するだけで、どういうものになるのか本当に楽しみなんですが…。
やすえ:私らもあれもこれもやりたい言うてるんですが、どんどんハードルが上がっていってるので、ほんまに私らできますか?って由美さんと改めて冷静に考えるようになりました(笑)。
由美:やっぱり舞台の人間なんでね、お芝居仕立てのショーにしたいなぁって。美輪明宏さんの『老女優は去りゆく』という、田舎から出てきた女の子が女優を目指して、一度は成功するんですが、次第に堕ちていくものの復活を果たすというストーリー仕立ての素晴らしい曲がありまして、それが本当に好きで、自分自身も歌わせてもらったりしてたんですけど、それをベースにして、やすえちゃんが大女優で、私が田舎から出てきた女優を目指す女の子の役で(笑)。
やすえ:まぁ先輩なんで、無理も聞かないと(笑)。
由美:どういうことやの(笑)。16歳の女の子やったかてええがな(笑)。
やすえ:もちろんいいですよ(笑)。由美さんは16歳の女の子に負けないくらい体も鍛えてはりますからね。体操のコーナーもね、やろうって言うてるんですよね。
由美:そう、体も動ける時に動かさないとって意味も込めてね、ちょっと気が付いた時にできるような体操をね、皆さんとやりたいなと。ディナーショーでやるって面白いし(笑)。
--歌われる曲はもう決まってるんですか?
由美:ショー自体は1時間くらいなので曲数は限られてるんですけど、一応、『キャバレー』、『レ・ミゼラブル』の中の『夢やぶれて』、シャンソンの名曲で『人生は過ぎ行く』と『老女優は去りゆく』。後は、お越しいただくまでの秘密ということで。
やすえ:由美さんは、もう曲を覚えてはるんですけど、私は初めての曲もあるので覚えないといけないし、表現もしないといけないしで女優魂に火がついてます。
--リーガロイヤルホテルでそのようなショーが繰り広げられるというのも魅力ですね。
由美:やっぱりね、一流のホテルにこだわったんです。大阪の人やったら、リーガロイヤルホテルでディナーショーしますって言うだけで反応がぜんぜん違いますから。私らも、“あぁ、このホテルでショーをやらせていただけるんや”と思うと背筋が伸びます。ディナーの方もね、実は“せっかくやから、私の特製由美姉カレーとぬか漬けをちょこっと出してもらいたいですわぁ”ってお願いしたんですけど、さすがに断られてしまいました(笑)。
やすえ:頼みはるのも凄いですけどね(笑)。でも食べたい方もおられるかもしれませんからね。
由美:そう。まぁ次回あったら、その時は(笑)。とはいえ、ホテルのディナーショーって言うたら敷居高い感じがしはるかもしれませんけど、逆に私らが出ることによって、ちょっと気楽な感じでお越しいただけるかと思いますので、ぜひ、お若い方も、私と同世代の皆さんもぜひ来ていただけたらと思ってます。
やすえ:そうですね。ホテルっていうだけで尻込みしてしまいそうな部分もありますけど、せっかくですから私らをダシにしてというか、きっかけとなって、ちょっとオシャレして足運んでいただけたら嬉しですね。普段、なんばグランド花月の舞台などでは見れないことをやらせていただきますので、そこも楽しみにしていただけたらと思います!
(取材・文/仲谷暢之)
(2013年12月25日更新)
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